十代~二十代前半の頃、お風呂で立ち上がるのが怖かった。目の前が真っ白になり、倒れてしまうことがあったからだ。頭を強く打つ場合があり本当に危険だ。 対処法としては、意識があるうちにサッとしゃがむ。あるいは、何かに掴まる。これくらいしか無かった。しかし、なぜ、お風呂場で立ちくらみが起きるのだろう?
経験した人ならば、なんとなくわかると思うが、湯舟では血のめぐりが良く、血管が広がっている。その状態で、急に立ち上がると、血液が一気に下がってしまい、頭に酸素が行かなくなる。普通は、自律神経がすぐに働き、心臓の拍動数を増やすなどうまく対処するのだが、その反応ができず、立ちくらみが起きてしまう。
原因はそういった血圧と自律神経の問題なので、いわゆる貧血とは別。(混同してしまいがちだが、鉄を摂るなどして改善できるものではない)
私は体質的にずっと低血圧。それでも今ではお風呂場での「立ちくらみ」は全く起こらなくなった。特に治療はせず自然に治まった。若い頃は乱れていた自律神経が、年数をかけて整い、ちゃんと機能するようになったのかと思っている。